日田市内に、ほぼ毎週出没 「ナシロー」


【デビュー半年を迎えたナシロー。手前がキーホルダー=日田市】

 日田市の特産品日田梨をPRする、ゆるキャラ「ナシ星人イチロー(愛称ナシロー)」がデビュー半年を迎えた。初のキャラクターグッズとしてキーホルダーを製作。「持ち帰って家でもかわいがってもらいたい」と話している。

 昨年9月14、15日に日田市で開催された「九州B―1グランプリ」で初登場した。市内在住の横尾一郎さん(30)が自費で製作し、当初は行政などのお墨付きのない「非公認」として活動した。
 県内を中心にこれまで50回以上、イベントに参加。自分で行事予定をチェックし、自主的に参加するものがほとんど。日田市ではほぼ毎週、出没したという。
 これまでで一番うれしかったのは、「JAおおいた日田梨部会の公認をもらったこと」と振り返る。「初めは『何か変なのがいる』的な扱い。次第に知名度が上がり、今年に入ってからは『ナシローだ!』と名前を言ってもらえるようになった」
 さらに知名度を上げるためのアイテムとして、本革製のキーホルダー(縦約5.5センチ、横約6センチ、750円)を作った。手作りのため、それぞれ微妙に表情が違い、愛らしい。「いろんなお店に置いてもらうなどして多くの人にナシローを知ってもらいたい」と話す。
 デビュー後、即エントリーした「ゆるキャラグランプリ2013」では全国約1700体のうち1023位、県内では5位だった。「今年は県内1位、全国ベスト10入りを狙いたい」と目標は高い。「自分だけでなく、県内のゆるキャラの知名度も一緒に上げながら、日田梨をPRしていきたい」と意気込んでいる。

2014年3月26日(大分合同新聞)