ご当地ダンス、市が先頭…伊勢原と秦野


【Canonが歌って踊る「丹沢はだの三兄弟」(秦野市提供)】


 伊勢原市と秦野市が、ご当地体操、ご当地ダンスを相次いで発表した。両市は模範演技のDVDを学校や企業に無料配布するなどし、市民らが楽しく実践している様子を1本の動画にまとめる。AKB48のヒット曲に合わせ、老若男女が歌って踊る「恋チュン動画」にあやかり、みんなで街を盛り上げ、PRする考えだ。

 伊勢原市の「すこやかリズム体操」は、幼児や高齢者でも無理なくこなせ、曲調も親しみやすい。誕生したのは26年前。当時の健康ブームを背景に、NHKのテレビ・ラジオ体操の講師に考案してもらった。

 お蔵入りになっていたが、今年の「ゆるキャラグランプリ(GP)」(読売新聞社協賛)に初参戦している市のマスコット「クルリン」の応援に活用しようと、職員が提案したという。

 34万円をかけ、復刻版のDVDとCD計400枚を製作。市内の小中高校、公民館、企業など155か所に無料配布して覚えてもらい、クルリンと体操している場面などを動画に収め、総集編に仕立てる予定だ。

 一方、秦野市が発表したオリジナルソング・ダンスは「丹沢はだの三兄弟」。地元出身の音楽プロデューサー望月翔太さん(22)の作詞作曲で、望月さんがプロデュースする女性3人組「Canon(カノン)」が、歌と踊りを担当。お年寄りらが座ったままでも踊れるように、振り付けも工夫されている。

 「すすむ君」「のぼる君」「あゆみちゃん」の三兄弟は、6年前に勢ぞろいした市観光協会のイメージキャラ。DVD10枚を希望者に貸し出し、「恋チュン」スタイルで録画・編集して市制60周年となる来年1月1日までに完成させる。今月27日の「秦野たばこ祭」には、望月さんやCanonも駆けつけ、本町小学校で公開イベントが行われる。


2014年9月25日(YOMIURI ONLINE)