県勢ゆるキャラ頑張れ!


【左から「はながたベニちゃん」、「きてけろくん」、「チェリン」、「ペロリン」】


◇GP投票 残り10日余り

 全国のご当地キャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ(GP)2014」(オフィシャルメディアパートナー・読売新聞社)のインターネット投票が、20日の締め切りまで残り10日余りとなった。山形市の「はながたベニちゃん」が総合100位以内に入るなど県勢の健闘が目立つ。6~9月に行われた観光企画「山形デスティネーションキャンペーン(DC)」の効果が大きいようだ。

 ■DC効果で好調

 一部の顔触れは変わったものの、県内からは昨年と同じ10体がエントリーした。7日正午現在、ベニちゃんが89位で県勢トップを快走。2番手はDCのキャラクター「きてけろくん」。「DC効果を継続させたい」と訴え、134位につけた。

 ベニちゃんの人気について、山形市の山形まるごと推進課は「DCの催しは山形市で開かれることが多く、ベニちゃんの認知度が上がったのではないか」と分析。「県勢トップは意識していない。目標は100位以内で決選投票に残ること」と気を引き締めている。

 きてけろくんもDC関連のイベントに毎回姿を見せ、知名度が上がったとみられる。

 ■過熱する首位争い

 3番手は、これまでベニちゃんとトップ争いを演じてきた、サクランボをイメージした寒河江市の「チェリン」。今回は151位と、ライバルに大きく水をあけられている。

 チェリンは昨年、「とにかくベニちゃんに勝ちたい」と全国各地を回ってPRし、約600ポイント差でベニちゃんに競り勝った。成績は1勝1敗の五分で、今年も「県勢トップ」を目標に掲げる。

 公式フェイスブックによると、9月14日に「敵地」の山形市で開かれた「日本一の芋煮会フェスティバル」に参加。「ベニちゃんの活動を手伝った」と紹介しているが、しっかり自身の投票を呼びかけるビラも配布していたという。

 ■他候補の支援も

 一方、トップ争いを横目に、出場を辞退して他候補の応援に回るのが、根強い人気を誇る朝日町の「桃色ウサヒ」。

 ウサヒがパートナーに選んだのは、今年から参戦した、県全体の農産物をアピールするキャラクター「ペロリン」だ。今月1日には「応援大使」に就任。イベントに参加するたびに「ウサヒの票をペロリンへ」と呼びかけるビラを配っている。

 ウサヒの「中の人」こと町情報交流アドバイザーの佐藤恒平さん(30)は、「各キャラクターが独自にPRするのはいいが、どれも全国上位に食い込めない現状は県全体にとって良くない」と理由を語る。


2014年10月8日(YOMIURI ONLINE)