ふっかちゃん2位、「ネギらいたい」と市長


【大勢のファンに囲まれるふっかちゃん(3日、愛知県で)】


 ゆるキャラ日本一を決める「ゆるキャラ®グランプリ2014」(オフィシャルメディアパートナー=読売新聞社)の最終結果が3日発表され、深谷市の「ふっかちゃん」が2位で初のベスト3入りを果たすなど、県勢6体が上位100位に入った。

 グランプリには全国から1699体が出場。昨年まではインターネット投票のみだったが、今回は愛知県常滑市の中部国際空港特設会場で1~3日に行われたイベントの来場者の票が、ネット投票の2票分に換算されて集計された。

 昨年4位のふっかちゃんは、ネット投票2位の好位置から逆転を狙い、83万5000票超まで伸ばした。しかし、100万票を獲得した1位の「ぐんまちゃん」(群馬県)に及ばず、深谷市協働推進課の吉岡浩二課長は「序盤の差が最後まで縮まらなかった。頑張っていたから、勝たせてあげたかった」と唇をかんだ。

 名産の深谷ねぎのPRにも貢献するふっかちゃん。市は念願の優勝を目指し、投票方法を解説する「投票連絡所」を市内73か所に設けたほか、投票を呼びかける動画も作成。この日も、市職員らが来場者に名刺やシールを配り、「投票おネギします」と呼びかけた。

 ふっかちゃんの大ファンという栃木県下野市の会社員金子あゆみさん(26)は、「この勢いで来年こそてっぺんを取って」と期待を込めた。応援に駆けつけた小島進市長は「残念だが一生懸命頑張った。今は心からネギらいたい」とたたえた。

 昨年99位の「わこうっち」(和光市)は62位で、県勢3位と健闘した。投票期間中はほぼ毎日、和光市内の駅やスーパーなどを回り、地道に投票を呼びかけた。会場では、他のゆるキャラたちと一緒に写真に納まるなどして認知度アップを狙った。市関係者は「3日間で知名度が上がった実感がある。市民に末永くかわいがってもらえるキャラクターを目指したい」と語った。

 111位の「さっちゃん」(幸手市)は昨年の187位から順位を上げた。幸手市の担当者は「人が集まるゆるキャラのイベントは、市を広く知ってもらえるチャンス。今後も観光PRに生かしたい」と話した。


2014年11月4日(YOMIURI ONLINE)