茂木の「ゆずも」きょうだい説?


【ゆずも(左)の隣にいる2体はきょうだいなのか(ゆずもオフィシャルサイトから)】



 茂木町のマスコットキャラクター「ゆずも」に「きょうだい」がいるのでは――。黄色いボディーにかわいらしい表情の着ぐるみがデビューして4か月。子どもからお年寄りまで幅広い層から人気を集める中、そのようなうわさが広まっている。本当にきょうだいはいるのか。

 道の駅もてぎで11月に開かれたゆずものバースデーイベントには、たくさんの家族連れが詰めかけた。軽トラックを模した台車に乗ってゆずもが登場すると、子供たちは「ゆずも~」と声をあげながら近寄り、柔らかな体に抱きついたり触ったりして大はしゃぎ。一緒にゆずも音頭やゆずも体操を踊って楽しんだ。

 ゆずもは町特産のユズをモチーフに、ユズの妖精という設定で作られた。胴がくびれているのは、収穫されて搾られたから。今年1月にデザインが決定し、7月に県内自治体では最後のキャラクターとして着ぐるみが完成した。

 毎週末はイベントに参加して認知度を高める一方、9月には誕生したばかりなのに、ゆるキャラグランプリ(読売新聞社協賛)に参戦。エントリー約1700体のうち、総合250位は大健闘だ。

 きょうだいのうわさが出始めたのがこの頃。どうもゆずものオフィシャルサイトやグッズに掲載されているデザインが原因のよう。

 サイトには、ゆずもの隣に一回り小さい黄緑色の1体が、その横にはもっと小さい緑色の1体が描かれている。ゆずもが完熟して搾られたのに対して、この2体は未成熟に見える。そのため、子供同士や親子の間で「この2体は何だ!?」「きょうだいでは?」とうわさになっているようだ。

 バースデーイベントに芳賀町から駆けつけた田迎和枝さん(32)は、ゆずものぬいぐるみを自作するほどのファン。「丸っこくて動きがかわいい。きょうだいの着ぐるみがデビューすればファンになるかも」と期待していた。


2014年12月6日(YOMIURI ONLINE)