熊本支援 ふるさと納税


【熊本県と益城町へのふるさと納税を受け付ける鳥取県のHP】

 ◇県が募集 事務も代行、返礼品なし

 鳥取県は12日、熊本地震で被災した熊本県と益城町への「災害支援」を目的としたふるさと納税の受け付けを始めた。鳥取県のホームページ(HP)などを活用して募り、寄付金受領証明書の発行、送付なども行う。より多くの寄付を集めるとともに、被災者への対応や復旧に追われる両自治体の事務負担を軽減する。

 平井知事が3~5日、関西広域連合の分担などで県の支援先となっている熊本県と同町を訪れ、蒲島郁夫知事と西村博則町長に提案した。通常のふるさと納税と同様に税控除の対象になるが、災害支援を目的としており、返礼品はない。熊本県のPRキャラクター「くまモン」の利用許諾を得ており、HPに掲載して支援を呼び掛けている。

 全国の自治体のふるさと納税を紹介するサイト「ふるさとチョイス」でも、代理受付自治体に登録。同サイトでは12日午後8時現在、鳥取県を含めて26自治体が代理受け付けを行っており、9億7000万円を超える寄付が集まっている。

 県が受け付けたふるさと納税を熊本県と益城町に送金するためには、新たな予算措置が必要。県は5月議会の補正予算案に、送金用の予算をあらかじめ一定額計上し、速やかに対応できるようにするとしている。

 平井知事は「鳥取へのふるさと納税と同じサイトで募るので、鳥取への寄付額が減るかもしれないが、自治体間の支援の輪として協力したい」と話した。

2016年5月13日(YOMIURI ONLINE)



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