ゆるキャラが「新党」 関東・東北の6市連携


【「ゆる党」を結成してゆるキャラ界けん引に向けて意気込む「ゆるシックス」】


 東日本のゆるキャラ6体が21日、地域活性化を目指して新党「ゆる党」を結成した。
党首に就くのは昨年のゆるキャラグランプリで1位だった栃木県佐野市の「さのまる」。このほか、神奈川県厚木市の「あゆコロちゃん」、同海老名市の「えび~にゃ」、同茅ケ崎市の「えぼし麻呂」、岩手県陸前高田市の「たかたのゆめちゃん」、埼玉県深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」が参加。地域活性化や広域展開で連携して活動する。11月に開かれる全国のご当地キャラの人気を競う「ゆるキャラグランプリ」の上位入賞も目指す。

 いずれも各自治体の公認キャラで「自治体担当者同士に面識があり、イベントに一緒に参加する機会も多かった」(深谷市協働推進部)ことから、今回の連携事業に結びついた。

 結党宣言では、各キャラは郷土愛に満ち、愛すべきゆるさを持ち合わせる「“真”のゆるキャラ」と強調。1体では限られてくる活動地域、集客も、6体だと6倍となり、グループに属するゆるキャラが集まる観光促進イベントを開催しやすくなり各地域の魅力をよりアピールでき、「全国に知ってもらうため、仲間が手を携える」とうたっている。

また、さのまるを除く5体にとっては“選挙対策”にもなる。昨年グランプリで立候補できないさのまる以外の5体は、9月2日から投票開始のゆるキャラグランプリに出馬。投票ルールは1人1日1票。ふっかちゃんが昨年4位の深谷市の担当者は「ゆる党のイベントでアピールし、ほかのキャラのファンに1週間に1日でも投票してもらって順位を上げたい」。えぼし麻呂が同80位だった茅ケ崎市の担当者は「サザンオールスターズにちなみ最低33位には入りたいが、さのまるが昨年獲得した120万4255票の組織票も取り込み、トップ10まで行く」と意気込んでいる。



9月21日には関越自動車道上り線高坂サービスエリアでも、同様のイベントを行う予定だ。


2014年8月26日(ゆるキャラ®グランプリ実行委員会)