「与一くん」大田で共演…来月の太田神社祭り


【左が与一くん(大田原市)、右が東京の与一くん(太田神社)】




源平合戦で活躍した武将、那須与一ゆかりの大田区の「太田神社」(中央)のご当地キャラクター「東京の与一くん」が、与一が幼少期を過ごした栃木県大田原市のゆるキャラ「与一くん」と5月に同神社の祭りで共演する。


同神社の社殿には、与一が源平屋島の戦い(1185年)で舟の上の的を馬上から射抜いた際、お守りとして胸に入れていたとされる木の神像がまつられている。


昨年5月、同神社では「一発の矢でチャンスをものにした与一と大田区のかかわりを知ってもらおう」と、東京の与一くんの制作を発案。1998年から与一くんが活動していた同市の了解を得た上で、ピンク色のかっちゅうをまとう現代風のいでたちに仕上げた。


今年は屋島の戦いから830年となるため、5月16、17日の同神社の例大祭で両キャラクターが初めて共演する予定で、写真撮影に応じたり、みこしと一緒に歩いたりするという。


同神社の斉藤泰之宮司(41)は「大田区と大田原市は同じ『大田』の文字も入る仲間。少ないチャンスをものにして厳しい世の中を生き抜くため、与一公の功績を一緒に顕彰したい」とし、同市商工観光課の小堀聡さん(40)も「与一くんをきっかけに東京の人に栃木のことを知ってもらいたい」と話している。


2015年4月12日(YOMIURI ONLINE)



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