ギンヒカリ ポスター作戦、ぐんまちゃん起用


【ギンヒカリのポスターを持ってPRするぐんまちゃん(3日、県庁で)】



 県産の高級ニジマス「ギンヒカリ」の人気が高まっている。生産量は2013年に初めて30トンを突破。県内の飲食店や旅館のほか、東京都内での引き合いも増えている。県と県養鱒(ようそん)漁業協同組合は3日、県のマスコット「ぐんまちゃん」を起用したポスターを初めて作製し、ギンヒカリの知名度アップを図る。

 ギンヒカリは、県水産試験場が10年以上かけて開発したブランド魚。通常のニジマスは2年で成熟するのに対して、3年成熟のため肉質の低下がなく、きめ細かいのが特徴だ。ニジマスに比べて約1.5倍の値段で売れているという。

 ポスターは川場村の清流に立って、ギンヒカリを持つぐんまちゃんの写真を大きく掲載し、2000部を作製した。同漁協は2013年7月、ぐんまちゃんを「ギンヒカリ宣伝担当理事」に任命しており、知名度の高いぐんまちゃんを起用することで、群馬のブランド魚として広めたい考えだ。今後、旅館や飲食店などで貼り出される。

 県蚕糸園芸課によると、ギンヒカリの生産量は01年は1.2トンだったが、09年には20トンを超え、13年は32.3トンまで伸びた。県水産試験場は品質を向上させるため、成熟期間を4年にする研究を進めている。

 同漁協の戸部潔組合長は「刺し身がおいしいが、煮ても蒸しても良いと評価を受けている。群馬に来たらギンヒカリと思っていただけるよう、生産を増やしていきたい」と話した。


2015年3月4日(YOMIURI ONLINE)



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