七尾氷見道が全線開通 


【両県のゆるキャラらが見守る中、石川、富山県境をパレードする車列】



七尾市と富山県氷見市を結ぶ能越自動車道七尾氷見道路(全長28・1キロ)の全線開通を祝い、七尾市小丸山台の県七尾美術館で28日午後、開通記念式典などが行われた。首都圏や関西、中京方面につながる北陸、東海北陸の両高速道路ネットワークへの能登からの利用が便利となった。


記念式典には、谷本知事や不嶋豊和・七尾市長ら約200人が参加。谷本知事は「新幹線開業や能登を舞台としたNHK連続テレビ小説『まれ』の放映も相まって、能登のさらなる発展につながる」と祝辞を述べた。不嶋市長は「3大都市圏がさらに近くなった。能登地区と富山県西部地域との地域間交流も盛んになる」と話した。


この後、同道路で記念の通行パレードなどが行われた。県境の路上では、沿線住民たちの開通への思いが詰まった「タスキ」の交換も行われ、「和倉温泉わくたまくん」や「朝いっちゃん」など、両県のゆるキャラや住民らも一緒に開通を祝った。七尾市立有磯小6年、伊豆里華子さん(12)は「この道路を使って高岡へショッピングに行きたい」と話していた。

 
七尾氷見道路は、1996年度に工事着手し、約1500億円かけて完成。国交省金沢河川国道事務所によると、和倉温泉から北陸新幹線新高岡駅までの所要時間が25分短縮され、1時間になるという。


2015年3月1日 (YOMIURI ONLINE)



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