しっぺい逆襲10位


【静岡県磐田市イメージキャラクターのしっぺい】


 「ゆるキャラグランプリ2014」(オフィシャルメディアパートナー=読売新聞社)のインターネット投票が締め切られた。全国のゆるキャラ1699体が今月20日まで49日間、ネット上で人気を競い、県内からは磐田市のイメージキャラクター「しっぺい」ら5体がトップ100入り。新顔キャラも健闘した。5体は11月1~3日、愛知県の中部国際空港で行われる「決戦投票」に参加する。

 しっぺいは、昨年のGPで9位の実績を持ち、県勢のエース格だ。今年は一時17位まで落ち込んだが、終盤に10位まで巻き返した。

 20日正午までに約40万票を獲得。1位の「ぐんまちゃん」(群馬県)とは約60万票差とダブルスコア以上だが、市商工観光課は「まだ優勝の望みは捨てていない」と前を向く。地元の旅行会社が決選投票へ乗り込むバスツアーを企画するなど、官民一体で最後の追い込みを期している。

 県勢で50位以上がしっぺいだけなのは、やや寂しいが、好材料は昨年のGPに出ていない新顔たちの健闘だ。静岡セキスイハイム不動産の「しずな~び」が66位、菊川市の「きくのん」が75位と県勢の2、3番手につけた。

 しずな~びは、県内全域に散らばる不動産の店舗を得票レースの活動拠点に利用できる組織力を生かし、東部から西部まで幅広い県民の支持を集めた。目標だった2桁順位は達成。担当者は「もっと上にというファンの声に応えたい」と上位をうかがう。

 きくのんも、初参戦の知名度不足を感じさせない好成績。5万8000票余の得票は、目標に掲げていた市の人口と同じ4万7830票を上回った。太田順一市長は「市内外の若い人たちに好評だった。決戦でも活躍してくれると思う」と期待をかけている。

 このほか、遠州信用金庫の「えんちゃん」が84位、熱海温泉ホテル旅館協同組合の「あつお」が90位に入った。100位以下でも、決戦投票会場でのイベントに参加するキャラは引き続き得票レースに参加できる。

2014年10月25日(YOMIURI ONLINE)