栃木県民みんなで交通安全


【一日署長の委嘱状を受ける与一くん】


 「秋の交通安全県民総ぐるみ運動」が21日から始まり、県内各地で交通マナー向上をアピールするイベントが開かれた。県警では30日までの運動期間中、取り締まりを強化し、啓発活動を展開する。

■「与一くん」一日署長

 大田原市では、「ゆるキャラグランプリ」の上位入賞常連で今年も出場している「与一くん」が、大田原署の一日署長に就任した。

 「道の駅那須与一の郷」で委嘱状を手渡された与一くんは、警察官を通じて「事故がなくなるように一生懸命活動します」と意気込みを語った。道の駅では、夜間事故防止用の腕に巻く反射バンドなどが来場者に配布された。

 同署では運動期間中、与一くんのイラスト入り横断旗を市内の横断歩道に置き、子供たちの事故防止を図っていく。

■「警」のパレード

 宇都宮市中心部では、宇都宮中央署の一日署長に就任した日光市出身の書道家・涼風花さんらが、交通安全を訴えるパレードを行った。

 出発式で「警」の文字を記した涼さんは、「敬いの気持ちを持って、言葉や文字で交通安全を呼びかけたい」とその意味を説明。松田正司署長やボランティアなど約70人とともに、横断幕を掲げながら休日でにぎわう通りを練り歩いた。

 涼さんは「秋の行楽シーズンは、楽しさからつい安全意識がおろそかになりがちなので気をつけて」、松田署長も「一人ひとりが交通ルールを守ることを改めて強く意識してもらいたい」と話していた。

■県警自慢の名車展示

 東北自動車道の那須高原サービスエリア(SA)上り線(那須町)では、県警高速隊が取り締まり用に使用しているパトカー2台と白バイが展示された。

 パトカーは「ニッサンフェアレディZ」と「ホンダNSX」で、国内の警察で唯一という県警自慢の名車。SAを訪れた観光客らは、車内の速度表示板をのぞき込むなどして「すごい」と驚いていた。

 隊員たちは、パンフレットを配って速度超過注意や夕暮れ時の早めのヘッドライト点灯などを呼びかけたほか、子供たちを白バイに乗せてあげたり、記念写真の撮影を手伝ったりとサービス精神を発揮していた。


2014年9月22日(YOMIURI ONLINE)