テレビCMも契約、GP参戦表明したゆるキャラ


【参戦表明し、伊佐米入りの「キングの金塊」を手にするイーサキング】


 全国のキャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ2014」(オフィシャルメディアパートナー=読売新聞社)に、鹿児島県伊佐市公認キャラクター「イーサキング」が28日、参戦を表明した。

 昨年のグランプリでは県内で最高の24位だった。さらなる上位進出を狙っている。

 イーサキングは、13(いさ)にかけて、2013年1月3日から市のPR活動を始めた。「ドヤ顔」が特徴で、昨年は1580体のエントリーの中で24位と健闘した。

 市役所で参戦表明の記者会見を開き、「去年は皆のおかげで人気もうなぎ登りじゃった。さらなる上位進出、さらなる伊佐市のPRをしてくるぞ」とコメントした。真空パックした伊佐米1・5合を金色の箱に入れた「キングの金塊」(500円)を参戦に合わせて開発。各地のイベントで販売しながら投票を呼びかけ、市もアピールしていくという。

 ゆるキャラグランプリのインターネット投票は9月2日~10月20日。100位以内に入れば、11月1~3日に愛知県で実施される決選投票に臨むことができる。

 イーサキングは昨年のグランプリ以降、関連商品の売り上げが好調で、イベントへの出演依頼も相次いだ。経済効果を生み出すキャラクターが今年も現れるか――。

 イーサキングは、まちおこしを目指す地元の若手グループ「伊佐みりょく研究所」の手で生まれ、「名刺クッキー」を街頭で配るなどして知名度を着実にアップさせた。1万円札にキングの顔を組み合わせたデザインのクッキー、コンビニエンスストアと連携した期間限定のパンなどを販売し、人気を集めた。

 24位となった昨年11月以降、出演したイベントは70件超で、その多くで出演料を得た。テレビCM契約は3社計8本。「アサヒ十六茶」のCMでは、女優の新垣結衣さんらと共演を果たした。

 伊佐みりょく研究所の新原洸太郎所長(31)は「戦略を持って臨めば、宣伝効果は大きい」と話す。

 今年のグランプリに県内からエントリーしているのは28日午後5時現在、イーサキングを含めて8体。前回、県内2番手の152位だったかごしまPRキャラクター・ぐりぶーは「出場するかどうか検討中」(県観光課)という。


2014年8月29日(YOMIURI ONLINE)