田川市のマスコット「たがたん」が初の海外出張へ


【英国へ出張する「たがたん」と花石課長補佐(左)ら】


田川市のマスコットキャラクター「たがたん」が、初めて海外出張に赴くことになった。ロンドンで9月27日に開かれる「ジャパン祭り2014」に参加。現地で熊本県の「くまモン」など知名度の高い「ゆるキャラ」と共演し、祭りを盛り上げる。(受田至弘)

 祭りは、在英日本大使館や在英日本商工会議所などが運営する英国最大級の日本関連イベント。2009年に始まり、例年、約60のブースで日本食や日本製品を販売するほか、着物体験やアニメの落書きなどを楽しめる。昨年は、ミュージシャン布袋寅泰さんのステージがあり、これまでで最高の約7万人が訪れた。

 6回目となる今年は、観光名所のトラファルガー広場で開催。英国人やメディアの関心を引きつけるため「ゆるキャラ」を取り上げる。たがたんは、くまモンや「さのまる」(栃木県佐野市)、「出世大名家康くん」(静岡県浜松市)、「ぐんまちゃん」(群馬県)とともに出演。開催日の前後にも、別のイベントやライブハウスで活動する。

 田川市出身で英国を拠点に活躍するマルチタレントの鈴木ナオミさんが、初回の祭りから司会を担当し、歌や踊りを披露。たがたんを通じて、市から12年に田川をPRする「たがたん大使」に任命されており、市の参加を働きかけた。

 たがたんは、炭都・田川で生まれ育ったもぐらのキャラクター。つるはしを手に持ち、ヘルメットには炭鉱遺産「二本煙突」と市の花・ツツジを付けている。市は、着ぐるみ2体を所有しているが、輸送費を抑えるため、空気で膨らますことができる新しい着ぐるみを作る。

 随行する市教委文化課の花石恵子課長補佐は「英国は炭鉱で発展した国。たがたんのPRだけではなく、世界記憶遺産に登録された筑豊ゆかりの絵師・山本作兵衛さんの炭鉱画もアピールし、英国との懸け橋のきっかけにしたい」と話している。


2014年8月22日(YOMIURI ONLINE)